このタイトル、もちろん近松門左衛門の名作中の名作『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』のもじりだが、最初『男殺精液地獄(おとこごろしせいえきのじごく)』でいこうとしたが、映倫からクレームが付いて、このタイトルに落ち着いたといういきさつがある。
さて内容だが、ゲイの大学生が幼なじみの青年を、十何年も思い続けていたが、ある日彼と恋人の女の子にゲイだということがバレて、学校中に言いふらされてしまう。傷ついた主人公は復讐のために、知り合いのゲイに頼み、彼を監禁し、SM調教をしながら、男の味を覚えさせようとしていくのだが…。
3人の男たちが、一斉に彼の性感スポットを責めて、男のSEXの良さを調教していくシーンなどは、興奮するし、最後に彼が男とのSEXを選ぶか、女とのSEXを選ぶかの辺りは、実にスリリングだ。もちろん縄やバイブを使ったSMシーンもたっぷりあって、それはすっごくイイが、男か女かの選択の心理的SMのシーンが特筆。ある意味で新系列分类:SM映画と言えるかもしれない。
出演者たちも実に魅力的。SMはちょっと、という人でも充分楽しめる。いわゆる、ヌキドコロがたっぶりある映画だということですね。
1993年制作
[監督]橋口卓明
[脚本]岡輝男
[撮影]中尾正人
[製作・配給]ENKプロモーション
[出演]真央はじめ、一条カズヤ、金子真一郎、西野奈々美、帆足哲郎、津川たかし
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